2014年04月29日
自由診療シリーズ 歯と身体と心の境界
自由診療というイメージがあまりにも誤解されていますので、それを具体的な症例で説明しようとするシリーズです。あくまで当院での考え方および治療ですのでお間違いの無いようお願いします。

熊本には養生説法で有名な竹熊宜孝先生がおられます
講演のスタートは命の話しから始まります
「あなたのいのちはどこにありますか」
と先生が質問すると
相手はちょっと考えて「心臓」と答えます
「では頭や足はいのちではないのですか」と
方言丸出しで問い詰められると
相手は「いや全体がいのちです」と答えます
このような疑問を私もいつも感じながら診療をしています
身体はひとつなのになぜ歯科と医科が別れるのだろう
歯と身体は別なのか
東洋医学では人間全体を
経絡・血脈のつながりの中で見ていくのに対し
西洋医学ではこころと身体まで分離してしまいます
そして今や臓器別医療
その結果
西洋医学中心の日本の医療界では
治りにくい難病が氾濫しています
ストレス絡みの心身症に代表される
病気が増えています
こころが関与する病気というと
心療内科や精神科の病気を考えますが
いまや歯科を含めた全診療科で
難治性のこころが絡む病が激増しています
その代表格にあたるのが
私の歯科分野では
線維筋痛症と考えています
最初は身体の一部の
急性の痛み(顎関節症や口腔顔面痛)に始まり
それが治らず慢性的に持続していき
精神的ストレス等で
脳中枢が感作wind upされ
脳が過敏化することで
痛みが何十倍にも増幅されます
痛みはやがて顎や顔から
全身へ広がり
どこが原因だったかわからなくなります
こういう痛みのサイクルが出来上がると
患者さんは痛みから逃れようとして
不自然な体位を取らざるを得なくなり
ますます苦痛がひどくなります
こうなると痛み自体が最大のストレスとなり
患者さんは痛みの生活から逃れられなくなります
身体に対する痛み治療と
精神的ストレスに対する
メンタルサポートのが必要ですが
現在の歯科医療の範疇では
これに対処できません
歯科と医科が分かれているため
両方に対処できる医療機関もありません
これらを統合した医療を
患者さんとともに作り上げる必要があります
当然いまの健康保険制度の枠には
納まりようがありません
次々に発生する難病と戦うための
新しい医療体制と医療機関
そしてそれを保証する
医療経済の矛盾
患者さんと医療者の間には
さまざまなハードルがあります
そのハードルを超えるには
自由診療が必要だと考えます

熊本には養生説法で有名な竹熊宜孝先生がおられます
講演のスタートは命の話しから始まります
「あなたのいのちはどこにありますか」
と先生が質問すると
相手はちょっと考えて「心臓」と答えます
「では頭や足はいのちではないのですか」と
方言丸出しで問い詰められると
相手は「いや全体がいのちです」と答えます
このような疑問を私もいつも感じながら診療をしています
身体はひとつなのになぜ歯科と医科が別れるのだろう
歯と身体は別なのか
東洋医学では人間全体を
経絡・血脈のつながりの中で見ていくのに対し
西洋医学ではこころと身体まで分離してしまいます
そして今や臓器別医療
その結果
西洋医学中心の日本の医療界では
治りにくい難病が氾濫しています
ストレス絡みの心身症に代表される
病気が増えています
こころが関与する病気というと
心療内科や精神科の病気を考えますが
いまや歯科を含めた全診療科で
難治性のこころが絡む病が激増しています
その代表格にあたるのが
私の歯科分野では
線維筋痛症と考えています
最初は身体の一部の
急性の痛み(顎関節症や口腔顔面痛)に始まり
それが治らず慢性的に持続していき
精神的ストレス等で
脳中枢が感作wind upされ
脳が過敏化することで
痛みが何十倍にも増幅されます
痛みはやがて顎や顔から
全身へ広がり
どこが原因だったかわからなくなります
こういう痛みのサイクルが出来上がると
患者さんは痛みから逃れようとして
不自然な体位を取らざるを得なくなり
ますます苦痛がひどくなります
こうなると痛み自体が最大のストレスとなり
患者さんは痛みの生活から逃れられなくなります
身体に対する痛み治療と
精神的ストレスに対する
メンタルサポートのが必要ですが
現在の歯科医療の範疇では
これに対処できません
歯科と医科が分かれているため
両方に対処できる医療機関もありません
これらを統合した医療を
患者さんとともに作り上げる必要があります
当然いまの健康保険制度の枠には
納まりようがありません
次々に発生する難病と戦うための
新しい医療体制と医療機関
そしてそれを保証する
医療経済の矛盾
患者さんと医療者の間には
さまざまなハードルがあります
そのハードルを超えるには
自由診療が必要だと考えます
2014年04月15日
自由診療シリーズ 膝の半月板損傷して歯が痛くなった患者さん
自由診療というイメージがあまりにも誤解されていますので、それを具体的な症例で説明しようとするシリーズです。あくまで当院での考え方および治療ですのでお間違いの無いようお願いします。

症例1 42歳の女性患者さんは自宅で急いで階段を降りようとしたとき、踊り場に置いていた荷物を避けようとして足を踏み外してしまいました。膝に激痛が走りましたが急いでいたのでそのまま外出しました。
病院に行かなければと思いながら、忙しかったため湿布しながら我慢していました。左膝は紫色に腫れ上がり痛いので右足でかばいながら歩く毎日でした。1週間我慢したのですが今度は右足も痛みが出てきてとうとう歩けなくなりついに整形外科にかかることになりました。
レントゲンで半月板にヒビが入っていることが分かり固定されました。ますます右足に負担がかかります。右足首右膝が痛くなりました。先生に言ってもそれは負担過重になっているのだから我慢しなさい。理学療法士に言っても左足だけしかリハビリしてくれません。
そのうちに右腰が痛くなり肩が凝り始めとうとう歯まで痛くなり当院を訪れました。虫歯でないのに噛むと痛いのです。歯科ではこういう場合削るか神経の治療になります。この場合明らかに身体が捻れて様々な部位に影響が出ています。顎もズレて噛み合う歯の高さが変わります。当たり方が強くなった歯は過敏になり、痛くなったり水にしみたりします。これを削ると顎が元に戻ったら当たらなくなり噛み合わせが低くなります。顎関節症の予備軍になりかねません。
こういう場合やるべきは身体をできるだけ元の状態に戻すこと。この患者さんの治療としてはまず右足の痛みをとり楽にさせ骨盤のズレを修正すること。当院ではAccuscopeという電子治療器がありますので、これらを使って身体の調整をしていきます。この患者さんの場合しばらく端子を当てただけで足首が動くようになり術前との変化に驚かれていました。そして当然この歯は無傷のまま残りました。
歯と全身はつながっているという1例です。

症例1 42歳の女性患者さんは自宅で急いで階段を降りようとしたとき、踊り場に置いていた荷物を避けようとして足を踏み外してしまいました。膝に激痛が走りましたが急いでいたのでそのまま外出しました。
病院に行かなければと思いながら、忙しかったため湿布しながら我慢していました。左膝は紫色に腫れ上がり痛いので右足でかばいながら歩く毎日でした。1週間我慢したのですが今度は右足も痛みが出てきてとうとう歩けなくなりついに整形外科にかかることになりました。
レントゲンで半月板にヒビが入っていることが分かり固定されました。ますます右足に負担がかかります。右足首右膝が痛くなりました。先生に言ってもそれは負担過重になっているのだから我慢しなさい。理学療法士に言っても左足だけしかリハビリしてくれません。
そのうちに右腰が痛くなり肩が凝り始めとうとう歯まで痛くなり当院を訪れました。虫歯でないのに噛むと痛いのです。歯科ではこういう場合削るか神経の治療になります。この場合明らかに身体が捻れて様々な部位に影響が出ています。顎もズレて噛み合う歯の高さが変わります。当たり方が強くなった歯は過敏になり、痛くなったり水にしみたりします。これを削ると顎が元に戻ったら当たらなくなり噛み合わせが低くなります。顎関節症の予備軍になりかねません。
こういう場合やるべきは身体をできるだけ元の状態に戻すこと。この患者さんの治療としてはまず右足の痛みをとり楽にさせ骨盤のズレを修正すること。当院ではAccuscopeという電子治療器がありますので、これらを使って身体の調整をしていきます。この患者さんの場合しばらく端子を当てただけで足首が動くようになり術前との変化に驚かれていました。そして当然この歯は無傷のまま残りました。
歯と全身はつながっているという1例です。