2012年11月07日

線維筋痛症と顎関節症のつながり ①

線維筋痛症と顎関節症のつながり ①

先週末は日本口腔顔面痛学会に参加してきました




そのなかでのポスター発表で

顎関節症患者さんで線維筋痛症を併発した患者さんの症例が報告されました




10年以上顎関節症で治療を受けていたが改善せず、途中でうつ、慢性疲労症候群、パニック等併発し、そして5年前より線維筋痛症を発症した女性患者さんの症例報告でした。当然のごとくドクターショッピングを繰り返し、治らないまま今日に至っているケースです。

 

全身の痛みや不定愁訴があるものですから、何科がメインか分からず、それぞれの科が別々の治療をしているようです。




3年前には口が5mmしか開かなくなり現在の歯科クリニックを受診しているので、もしここのドクターが顎関節症と線維筋痛症のつながりを知っていれば、このようなバラバラな治療でなくもっと治癒に結びつく総合治療ができたのではないかと感じました。




線維筋痛症の患者さんの8~9割に顎関節症の併発が見られるという日本大学医学部心療内科の村上正人教授の研究があるにもかかわらず、まだ歯科医師に線維筋痛症の概念がなく、この例のように顎関節症の治療だけで他科を紹介してしまうケースがほとんどです。




このケースのように線維筋痛症の発症に顎関節症の関与が明らかに疑われるケースでは歯科医師の役割は重要です。


線維筋痛症と顎関節症のつながり ①



いま顎関節症の7割はほっといても治ると積極的な治療は行わない歯科医も増えてきました。わたしは顎関節症由来の線維筋痛症患者さんを多く見てきた経験から、顎関節症が治らないまま慢性疼痛症候群から線維筋痛症に移行する症例が少なからずあることを発見し、難治性の線維筋痛症で苦しむ患者さんを診るに付け、すべての病気は早期に軽度なうちに治療すべきであると思います。ガンだから早期発見早期治療が必要で、顎関節症は様子見でよいのでしょうか。それはこのつながりを知らない人たちの放言にしか取れないのです。すべての病気に予防と早期治療が大切だということは一般の方のほうがよく理解されておられるようです。






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Posted by kenkouarisa at 20:26│Comments(1)痛みをとる
この記事へのコメント
10年以上顎関節症で治療中の者です。
私はⅢ型のようですが、主にⅠ型の筋肉異常が全身に影響を及ぼし、治療によって長年の原因不明の不定愁訴から、開放されつつあります。

治療開始当時、耳の中から微量ですが出血があり、また、定期的に耳と頭部の接続部の皮膚がわずかに裂け、血が滲みます。
全て、筋肉のコリが弛緩?する際に起こり、後にあごの動きが良くなります。

顎関節症というと口腔のみと捕らえられがちですが、原因不明の頭皮湿疹も顎関節症の筋肉が関与していたと確信しております。
(頭蓋骨の筋肉が弛緩して動く?のがわかります)

私は線維筋痛症ではありませんが、自分の感覚からブログを拝見して納得しております。
私の感覚は決して間違いではない。私は神経質ではないと少しうれしくなってコメントを寄せさせていただきました。
最後に先生のご活躍をお祈り申し上げます。
Posted by 椿 at 2012年11月16日 19:05
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