2014年05月19日
自由診療シリーズ 仕事ができるようになった
自由診療というイメージがあまりにも誤解されていますので、それを具体的な症例で説明しようとするシリーズです。あくまで当院での考え方および治療ですのでお間違いの無いようお願いします。

術前写真
嬉しいことがありました
今日は3ヶ月前に治療を終えられた
26歳になる
線維筋痛症だった患者さんの
第一回目の定期健診日でした。
その後どうだったか
みんなドキドキしながら待っていると
彼女が満面の笑みを浮かべて来院し
開口一番
就職が決まったことを
報告してくれました
2年前始めて当院を訪れたときのことを思い出します
それは痛々しい姿でした
痛みのためほとんど寝て過している状態で
最初、整体やマッサージ等も
刺激が強すぎると言われ
撫で擦すりから始まりました
咬合(噛み合わせ)治療も
装置になかなかなじめず
神経質な答えが返ってきました
無理もありません
多くの患者さんが
いくつもの医療機関を訪ね歩き
さまざまな治療を経験して
ストレスを溜め込まれています
身体の痛みだけでなく
こころの痛みも取らねばなりません
とても3分診療では対応できません
ともかく粘り強く
患者さんが元気になるよう
お手伝いするしかありません
現行の歯科の健康保険には
線維筋痛症の治療など
どこの項目にも該当しない現状が
患者さんとわたしたちを苦しめています
自由診療は決して
贅沢のための治療ではないのですが
国家予算の限度があるため
やむなく健康保険の適用範囲を超えた
医療の理想を追求する診療体系として
自由診療が存在します

術前写真
嬉しいことがありました
今日は3ヶ月前に治療を終えられた
26歳になる
線維筋痛症だった患者さんの
第一回目の定期健診日でした。
その後どうだったか
みんなドキドキしながら待っていると
彼女が満面の笑みを浮かべて来院し
開口一番
就職が決まったことを
報告してくれました
2年前始めて当院を訪れたときのことを思い出します
それは痛々しい姿でした
痛みのためほとんど寝て過している状態で
最初、整体やマッサージ等も
刺激が強すぎると言われ
撫で擦すりから始まりました
咬合(噛み合わせ)治療も
装置になかなかなじめず
神経質な答えが返ってきました
無理もありません
多くの患者さんが
いくつもの医療機関を訪ね歩き
さまざまな治療を経験して
ストレスを溜め込まれています
身体の痛みだけでなく
こころの痛みも取らねばなりません
とても3分診療では対応できません
ともかく粘り強く
患者さんが元気になるよう
お手伝いするしかありません
現行の歯科の健康保険には
線維筋痛症の治療など
どこの項目にも該当しない現状が
患者さんとわたしたちを苦しめています
自由診療は決して
贅沢のための治療ではないのですが
国家予算の限度があるため
やむなく健康保険の適用範囲を超えた
医療の理想を追求する診療体系として
自由診療が存在します
2014年04月29日
自由診療シリーズ 歯と身体と心の境界
自由診療というイメージがあまりにも誤解されていますので、それを具体的な症例で説明しようとするシリーズです。あくまで当院での考え方および治療ですのでお間違いの無いようお願いします。

熊本には養生説法で有名な竹熊宜孝先生がおられます
講演のスタートは命の話しから始まります
「あなたのいのちはどこにありますか」
と先生が質問すると
相手はちょっと考えて「心臓」と答えます
「では頭や足はいのちではないのですか」と
方言丸出しで問い詰められると
相手は「いや全体がいのちです」と答えます
このような疑問を私もいつも感じながら診療をしています
身体はひとつなのになぜ歯科と医科が別れるのだろう
歯と身体は別なのか
東洋医学では人間全体を
経絡・血脈のつながりの中で見ていくのに対し
西洋医学ではこころと身体まで分離してしまいます
そして今や臓器別医療
その結果
西洋医学中心の日本の医療界では
治りにくい難病が氾濫しています
ストレス絡みの心身症に代表される
病気が増えています
こころが関与する病気というと
心療内科や精神科の病気を考えますが
いまや歯科を含めた全診療科で
難治性のこころが絡む病が激増しています
その代表格にあたるのが
私の歯科分野では
線維筋痛症と考えています
最初は身体の一部の
急性の痛み(顎関節症や口腔顔面痛)に始まり
それが治らず慢性的に持続していき
精神的ストレス等で
脳中枢が感作wind upされ
脳が過敏化することで
痛みが何十倍にも増幅されます
痛みはやがて顎や顔から
全身へ広がり
どこが原因だったかわからなくなります
こういう痛みのサイクルが出来上がると
患者さんは痛みから逃れようとして
不自然な体位を取らざるを得なくなり
ますます苦痛がひどくなります
こうなると痛み自体が最大のストレスとなり
患者さんは痛みの生活から逃れられなくなります
身体に対する痛み治療と
精神的ストレスに対する
メンタルサポートのが必要ですが
現在の歯科医療の範疇では
これに対処できません
歯科と医科が分かれているため
両方に対処できる医療機関もありません
これらを統合した医療を
患者さんとともに作り上げる必要があります
当然いまの健康保険制度の枠には
納まりようがありません
次々に発生する難病と戦うための
新しい医療体制と医療機関
そしてそれを保証する
医療経済の矛盾
患者さんと医療者の間には
さまざまなハードルがあります
そのハードルを超えるには
自由診療が必要だと考えます

熊本には養生説法で有名な竹熊宜孝先生がおられます
講演のスタートは命の話しから始まります
「あなたのいのちはどこにありますか」
と先生が質問すると
相手はちょっと考えて「心臓」と答えます
「では頭や足はいのちではないのですか」と
方言丸出しで問い詰められると
相手は「いや全体がいのちです」と答えます
このような疑問を私もいつも感じながら診療をしています
身体はひとつなのになぜ歯科と医科が別れるのだろう
歯と身体は別なのか
東洋医学では人間全体を
経絡・血脈のつながりの中で見ていくのに対し
西洋医学ではこころと身体まで分離してしまいます
そして今や臓器別医療
その結果
西洋医学中心の日本の医療界では
治りにくい難病が氾濫しています
ストレス絡みの心身症に代表される
病気が増えています
こころが関与する病気というと
心療内科や精神科の病気を考えますが
いまや歯科を含めた全診療科で
難治性のこころが絡む病が激増しています
その代表格にあたるのが
私の歯科分野では
線維筋痛症と考えています
最初は身体の一部の
急性の痛み(顎関節症や口腔顔面痛)に始まり
それが治らず慢性的に持続していき
精神的ストレス等で
脳中枢が感作wind upされ
脳が過敏化することで
痛みが何十倍にも増幅されます
痛みはやがて顎や顔から
全身へ広がり
どこが原因だったかわからなくなります
こういう痛みのサイクルが出来上がると
患者さんは痛みから逃れようとして
不自然な体位を取らざるを得なくなり
ますます苦痛がひどくなります
こうなると痛み自体が最大のストレスとなり
患者さんは痛みの生活から逃れられなくなります
身体に対する痛み治療と
精神的ストレスに対する
メンタルサポートのが必要ですが
現在の歯科医療の範疇では
これに対処できません
歯科と医科が分かれているため
両方に対処できる医療機関もありません
これらを統合した医療を
患者さんとともに作り上げる必要があります
当然いまの健康保険制度の枠には
納まりようがありません
次々に発生する難病と戦うための
新しい医療体制と医療機関
そしてそれを保証する
医療経済の矛盾
患者さんと医療者の間には
さまざまなハードルがあります
そのハードルを超えるには
自由診療が必要だと考えます
2014年04月15日
自由診療シリーズ 膝の半月板損傷して歯が痛くなった患者さん
自由診療というイメージがあまりにも誤解されていますので、それを具体的な症例で説明しようとするシリーズです。あくまで当院での考え方および治療ですのでお間違いの無いようお願いします。

症例1 42歳の女性患者さんは自宅で急いで階段を降りようとしたとき、踊り場に置いていた荷物を避けようとして足を踏み外してしまいました。膝に激痛が走りましたが急いでいたのでそのまま外出しました。
病院に行かなければと思いながら、忙しかったため湿布しながら我慢していました。左膝は紫色に腫れ上がり痛いので右足でかばいながら歩く毎日でした。1週間我慢したのですが今度は右足も痛みが出てきてとうとう歩けなくなりついに整形外科にかかることになりました。
レントゲンで半月板にヒビが入っていることが分かり固定されました。ますます右足に負担がかかります。右足首右膝が痛くなりました。先生に言ってもそれは負担過重になっているのだから我慢しなさい。理学療法士に言っても左足だけしかリハビリしてくれません。
そのうちに右腰が痛くなり肩が凝り始めとうとう歯まで痛くなり当院を訪れました。虫歯でないのに噛むと痛いのです。歯科ではこういう場合削るか神経の治療になります。この場合明らかに身体が捻れて様々な部位に影響が出ています。顎もズレて噛み合う歯の高さが変わります。当たり方が強くなった歯は過敏になり、痛くなったり水にしみたりします。これを削ると顎が元に戻ったら当たらなくなり噛み合わせが低くなります。顎関節症の予備軍になりかねません。
こういう場合やるべきは身体をできるだけ元の状態に戻すこと。この患者さんの治療としてはまず右足の痛みをとり楽にさせ骨盤のズレを修正すること。当院ではAccuscopeという電子治療器がありますので、これらを使って身体の調整をしていきます。この患者さんの場合しばらく端子を当てただけで足首が動くようになり術前との変化に驚かれていました。そして当然この歯は無傷のまま残りました。
歯と全身はつながっているという1例です。

症例1 42歳の女性患者さんは自宅で急いで階段を降りようとしたとき、踊り場に置いていた荷物を避けようとして足を踏み外してしまいました。膝に激痛が走りましたが急いでいたのでそのまま外出しました。
病院に行かなければと思いながら、忙しかったため湿布しながら我慢していました。左膝は紫色に腫れ上がり痛いので右足でかばいながら歩く毎日でした。1週間我慢したのですが今度は右足も痛みが出てきてとうとう歩けなくなりついに整形外科にかかることになりました。
レントゲンで半月板にヒビが入っていることが分かり固定されました。ますます右足に負担がかかります。右足首右膝が痛くなりました。先生に言ってもそれは負担過重になっているのだから我慢しなさい。理学療法士に言っても左足だけしかリハビリしてくれません。
そのうちに右腰が痛くなり肩が凝り始めとうとう歯まで痛くなり当院を訪れました。虫歯でないのに噛むと痛いのです。歯科ではこういう場合削るか神経の治療になります。この場合明らかに身体が捻れて様々な部位に影響が出ています。顎もズレて噛み合う歯の高さが変わります。当たり方が強くなった歯は過敏になり、痛くなったり水にしみたりします。これを削ると顎が元に戻ったら当たらなくなり噛み合わせが低くなります。顎関節症の予備軍になりかねません。
こういう場合やるべきは身体をできるだけ元の状態に戻すこと。この患者さんの治療としてはまず右足の痛みをとり楽にさせ骨盤のズレを修正すること。当院ではAccuscopeという電子治療器がありますので、これらを使って身体の調整をしていきます。この患者さんの場合しばらく端子を当てただけで足首が動くようになり術前との変化に驚かれていました。そして当然この歯は無傷のまま残りました。
歯と全身はつながっているという1例です。
2012年07月27日
もっと噛めるようにしませんか

もっと噛めるようにしませんか
オーダーメードの義歯治療で楽しい毎日を
歯の不調を感じながらも「歯科に行くのは恐い」「治らないかも…」などとあきらめていませんか?
歯の調子が悪くても「歯科に行くのが恐い」と、受診をためらっている人が多いと思います
歯がグラグラしたり、抜けたりして、うまく噛めない不便さを感じながらも、「どうせ総入れ歯になるだけだから」と治療をあきらめている人が少なくありません。また「歯科治療での痛みが忘れられない」「こんなになるまで放っておいてと言われるのが恐い」などの理由から、一歩を踏み出せずにいる人もいらっしゃるようです。失った歯をそのままにしておくと、噛み合わせがズレてしまい、残っている歯や歯ぐき、さらには顎の関節にも負担がかかってしまいます。その負担が、首や肩、顔面など思わぬ場所に痛みを引き起こすこともあります。そうなる前に、受診の一歩を踏み出すことが大切です。
義歯に抵抗を感じる人も多いのではないでしょうか。
確かに義歯というと敬遠する人も多いと思いますが、最近は材質が進化してより薄く作れるようになり、見た目も自然な義歯に調整できる〝オーダーメードの治療〟が可能です。何よりインプラントのように手術をせずに噛む機能の回復が期待でき、体にやさしい医療器具として見直されています。治療のゴールは、患者さんが食べ物をおいしく食べられて、楽しい毎日を取り戻すこと。自己判断で「抜くしかない」と思っても、残せる歯もあります。「治らない」「治療してもどうせ同じ」とあきらめずご相談ください。
2012年07月11日
身体に優しい医療器具 「義歯」

義歯は手術せずに噛む喜びを手に入れることができます
手術が必要なインプラントと違い、
手術しないで噛む機能が回復っできる義歯は、
体への負担が少ない治療法として見直されています。
これまで
「噛めない」
「しゃべりにくい」
「入れ歯と分かる」
などマイナスイメージがありましたが、
きちんとした義歯治療を行うと、
それほど不快なものでもありません。
「入れ歯を入れていることを忘れる」
「人前で思いっきり笑えるようになった」など、
ひと昔前の義歯と比べてみても、
見た目も噛み心地も良くなっています。
これには技術やデザイン
そして材料の進歩が貢献しています。
2012年06月12日
歯科の現実

歯科の治療費は一般的に高い安いだけで論じられますが、
それでいいのだろうか、
と私はいつも考えます。
水や空気と同じように、
健康もタダという考えはもう過去のものです。
以前新聞の投書欄で、
歯科の治療費が話題になっていました。
やはり価格だけを論じていたのですが、
一人の母親が
「娘の八重歯を矯正しようと思ったが、
高額なのでやめた。
でも、
その娘がアメリカでホームステイしたとき、
そこの家族に
なぜ矯正しなかったの、
と歯科的知識レベルの低さを笑われて
ショックを受けた」
と言っていました。
全く、
治療費を高い安いで論じるのはナンセンスです。
要はその方の歯に対する価値観が
高いか安いかによるのですから。
外国人がよく言います
「日本の女性はかわいいい、
でも笑わないで」
彼らには、
八重歯がドラキュラ
を連想させるのです。
テレビや雑誌にも歯の悪い人がたくさん登場していますね。
歯茎の腫れた歌手や金歯キラキラの有名社長、
これが
歯の持つ機能の重要性や
絶対的価値をとらえきれない、
今の日本の現実です。
先進国と言われても
歯に対する知識や価値観から言えば発展途上国なのです。
環境保護と同じように、日本国民の意識が変わるのはまだまだ
先のことかも知れません。
でも少なくともこのブログを見てくださった貴方だけは、
この現実に気づいていただけるよう願っています。
2012年06月05日
歯の治療が楽しみになる歯科治療②
歯というのは、
人生の中でいろんな影響を受け、
刻々と状態が変わっていくものですから、
一時的に治療すれば終りではなく、
10年、20年と
本当の意味でサポートできる医院が望まれているようです。
生涯、
ホームドクターとして付き合える歯科医院を
みなさん求められていると思います
最初に来院されたとき
子どもだった女の子が
成人し、
就職し、
結婚し、
子供を産み、
家族で通うようになったりと、
本当に長くお付き合いしています。
親子3代で通われる方も多くなりました。
当院も娘が歯科の道を歩いています
歯と一緒に人生もサポートできる歯科医でありたいと思います
2012年06月04日
歯の治療が楽しみになる歯科治療①

歯科を訪れる患者さんの悩みで多いのは?
痛みを止めて欲しい、
ちゃんと噛めるようにして欲しいというのが、
初めの目的として多いようです。
でも最近特に感じるのですが、
自分のお口の重要性(役割)に気づかれると、
みなさん高い目標を掲げてお口の健康回復につとめられます。
たとえば
「何でも噛めるようになって体力をつけ、病気に打ち勝ちたい」
という50代の女性もいますし、
「笑顔美人になりたい」というアナウンサー志望の女性、
「一人暮らしで人に頼れないから、いつまでも元気でいたい」という80代の方、
「もっと自分に自信をつけたい」など、
どなたにも歯の治療をきっかけに、
次第に生き方も好転させていかれます。
歯と心のつながりは大切だという認識は広がっています。
そこで役割を果たすのがカウンセリング。
当院がカウンセリングから治療まで個室の自由診療で行なっているのは、
じっくりとお話をできるようにするためです。