2014年04月15日

自由診療シリーズ 膝の半月板損傷して歯が痛くなった患者さん

自由診療というイメージがあまりにも誤解されていますので、それを具体的な症例で説明しようとするシリーズです。あくまで当院での考え方および治療ですのでお間違いの無いようお願いします。

自由診療シリーズ 膝の半月板損傷して歯が痛くなった患者さん





症例1  42歳の女性患者さんは自宅で急いで階段を降りようとしたとき、踊り場に置いていた荷物を避けようとして足を踏み外してしまいました。膝に激痛が走りましたが急いでいたのでそのまま外出しました。

 病院に行かなければと思いながら、忙しかったため湿布しながら我慢していました。左膝は紫色に腫れ上がり痛いので右足でかばいながら歩く毎日でした。1週間我慢したのですが今度は右足も痛みが出てきてとうとう歩けなくなりついに整形外科にかかることになりました。

 レントゲンで半月板にヒビが入っていることが分かり固定されました。ますます右足に負担がかかります。右足首右膝が痛くなりました。先生に言ってもそれは負担過重になっているのだから我慢しなさい。理学療法士に言っても左足だけしかリハビリしてくれません。

 そのうちに右腰が痛くなり肩が凝り始めとうとう歯まで痛くなり当院を訪れました。虫歯でないのに噛むと痛いのです。歯科ではこういう場合削るか神経の治療になります。この場合明らかに身体が捻れて様々な部位に影響が出ています。顎もズレて噛み合う歯の高さが変わります。当たり方が強くなった歯は過敏になり、痛くなったり水にしみたりします。これを削ると顎が元に戻ったら当たらなくなり噛み合わせが低くなります。顎関節症の予備軍になりかねません。

 こういう場合やるべきは身体をできるだけ元の状態に戻すこと。この患者さんの治療としてはまず右足の痛みをとり楽にさせ骨盤のズレを修正すること。当院ではAccuscopeという電子治療器がありますので、これらを使って身体の調整をしていきます。この患者さんの場合しばらく端子を当てただけで足首が動くようになり術前との変化に驚かれていました。そして当然この歯は無傷のまま残りました。

 歯と全身はつながっているという1例です。





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Posted by kenkouarisa at 18:15│Comments(0)自由診療
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