2012年01月13日
食について考える ⑤
これまで毎日飽食していながら
もっと美味しいものを食べたいと願うのは
我欲に尽きる。
食べられないとよけいに欲望が湧いてくる。
肉汁の滴るステーキを腹いっぱい。
カニやアワビやとれたての魚、
旬の野菜果物をしっかり噛み締めるのは
至福の喜びであるが
欲望には限りがないとつくずく思う。
食感は味覚だけでなく香り、
歯ざわり、
臭い、
色合い・・・
五感をフルに活用し統合されたものだ。
そういえば食感を表す表現も豊富に存在する
カリカリ ガリガリ
グニャグニャ グチャグチャ
サクサク ポリポリ ボリボリ
クチャクチャ グニュグニュ
フワフワ トロトロ
ホロホロ ボソボソ
プリプリ ツルツル
シコシコ ギュギュ
プチプチ バリッ
パリッ トロリ ・・・
食欲をくすぐる表現が数多くある。
食べることは人生に大きく関わっているようだ。
ベッドの上の生活は
思考回路が麻痺してくる。
安静にしておかねばならないため
絶えず横になっていると、
脳が半分眠ったような状態になる。
入院したら本を読んだりDVDを
見たりしようと決めて
持ち込んでいたのに集中力が出ない。
腹に力を入れないようにしなければならないので、
座ることもできない。
これが長期になれば
脳力も体力も失われてしまうことだろう。
よく病床で句作や投稿、
リハビリに励まれている方は
本当にすごいと思う。
部屋は暖房が効いて
暖かいのに
食事をすると
なぜか鼻水が出てくる。
きっと副交感神経が働いて
鼻汁が出るのだろう。
脳が食欲を満たすことで
快感を感じているのだと思う。