2010年03月17日
線維筋痛症で悩まれておられる方への緊急メッセージ


口腔顔面痛・顎関節症および心身症の治療にあたっています歯科医院です。
線維筋痛症の90パーセントに顎関節症が見られるという日本大学医学部心療内科村上正人准教授の報告があります。また線維筋痛症の診断基準として全身の圧痛点18箇所のうち頭部から肩までの10箇所が、われわれが取り扱う顎関節症や口腔顔面痛の発現部位に一致することからも関連が示唆されます。これまで歯科治療が原因で線維筋痛症になられた患者さんを確認する一方で、線維筋痛症の患者さんを歯科治療で改善させた症例も経験しています。
現在の治療は投薬が中心となり、その量も多くなることから、できるだけ薬を減らし、歯科的噛みあわせの治療や理学療法等の穏やかな治療を組み合わせて改善を図ることも有効と考えています。頭や首・肩の症状が改善するだけでも気分的に楽になられると思います。
現在、脳科学者で慢性疲労症候群の権威である熊本大学医学部小児発達社会学友田明美准教授と線維筋痛症解明の共同研究を進め、脳科学および口腔科学両面から診断と治療を行っています。